Constellations Of My Life

すてきな沼に落ちて。

アイドルとは

BTSにハマらないように必死だったあの頃。

私を最後まで元の世界に繋ぎ止めていたのは『アイドル』という言葉だったかもしれないと今になって思う。

 

 

小学生の時にKinKi Kidsの剛くんとV6の剛くんが好きだったことはあったけれど、あれ以来いわゆるアイドルや芸能人に熱を上げることはほとんどなかった。

 

 

アイドルって。

 

顔のいい人が

フリフリの服を着て

歌って踊って

笑顔を振りまいて

 

そんなイメージ。

 

でもそれは表向きで、実は裏ではもうファンに手を出すわ何やでめちゃくちゃ遊んでるとか。

 

結局なんか…薄っぺらいんだよ、と。

 

私にはジャニオタの友人がいて情報も入ってくる。

 

あの子かわいいな〜って思うことはあれど、そこから先には絶対に進まない。

だってアイドルやで。ないわー。そう思ってた。

 

 

BTSも最初はそうだった。

 

はいはい、dynamiteはめっちゃ楽しい曲やなー!

気付いたらみんなそれぞれすごくよくて、みんなが大好きになった。

 

でもな、アイドルやねん。

 

確かにすごい。

世界で人気なのも納得。

 

でも、やっぱりアイドルやん。

 

夢を売るのがお仕事で、あくまでもこの歌を歌ってキラキラしてるのはお仕事なのよ。

 

 

いつもは何を言ってるかさっぱり分からない韓国語の歌詞を調べてみたとき、私はとんでもない深淵を覗いていることに気がついた。

 

あーもうこれは絶対に戻れないな、と思った。

 

その曲は『IDOL』だった。

 

アーティストって呼んでくれていい。

アイドルって呼んでくれてもいい。

他の何と呼んでくれても

何だっていい

誇りに思ってるからな

皮肉はいらない

 

 

という歌詞から始まる。

 

のちにTIME誌にて、彼らがアイドルHIPHOPグループとしてデビューしたことでたくさん辛い経験をしていたことも知った。

 

何を歌っているか分からなかった歌の一つ一つに、こんな歌詞が散りばめられているのだろうか。

そして楽曲制作に関わっているとは知っていたけど、これはマジモンのやつでは?と全身に鳥肌が立った。

 

とんでもない皮肉よ。

ラップなんて喧嘩売ってるやんw

(歌詞を引用したいけど著作権的にどこまでいいのかちょっと分からない)

 

 

アイドルって、提供された曲をただ歌うんじゃないの?

え?えええ?

 

曲作りってちょっとだけ関わってるんじゃないの?

うそでしょ?

 

アーティストであり、プロデューサーでもあるの?

ダンサーでラッパーで?

しかも芸人。え?何?もう何?

 

 

今もなお、日毎に知るにつれどんどん知らない一面が出てくる。

とどまることを知らない全方向の魅力。

 

BTSにハマってからの私の口癖。

 

「もう…BTSこわいわ!」

 

ほんとうにこわいです。

私をどうする気よ。

何も手につきませんけど。

 

 

確かにBTSは世界を股にかけるアイドルだ。

誰が何と言おうとアイドルはアイドル。

 

そのアイドルが見せてくれる夢の大きさを私はまだ全然分かっていない。

 

それなのにこんなに幸せにしてもらっている。

 

 

推しのいる生活ってこんなに明るいんだな、と思う。

 

これからもっと「アイドル」という言葉の意味を身をもって知っていくはず。